甲状腺眼症のお話です
眼球の周りにある脂肪や目を動かす筋肉に“炎症”を起こす病気です。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)で も低下症(橋本病)でも、また甲状腺機能が正常であっても甲状腺眼症は起こります。 目のにでる症状は甲状腺の病気がコントロールされていても軽症で済むとは限りません。 なので内科と眼科両方で病気をコントロールすることが大事です。
眼球突出
眼瞼浮腫
眼瞼後退
球結膜の充血
眼球運動障害
複視
視力低下 などがあります。
甲状腺に関係した自己抗体が眼瞼や眼窩の脂肪組織や外眼筋に炎症をおこすとされています。 甲状腺眼症を増悪させる因子としては、ストレス、飲酒、喫煙、寝不などがあげられます。
<薬物投与>
炎症反応や自己抗体反応を抑えるステロイド薬を点眼・服用したり、眼球周囲に注射します。 炎症が強いときには入院して薬を点滴することもあります。炎症が軽ければ作用がマイルドな非ステロイ ド性消炎薬を使います。これらの治療は炎症が活発な時でないと効果がありません。
<放射線療法>
眼窩組織に向けて少量の放射線を当てて、炎症反応の引きがねであるリンパ球を破壊し、炎症を鎮める 方法です。この治療も炎症が起きているときに行わないと、あまり効果がありません。 ※なお、放射線治療の副作用で、こめかみの辺りの毛が抜けることがありますが、数カ月すると元に戻ります。
<眼科減圧手術>
眼窩を構成している骨の一部を削り取り、眼窩内部のスペースを拡大することで内圧を下げる方法で す。 ほかの治療を行っても眼球突出が改善せずに角膜や結膜などに重い症状があるとき、または眼窩内圧上昇で 視神経障害の後遺症が心配されるときに、この手術を検討します。合併症で複視になることがあります。 私は眼球が突出しました
そのときに撮った画像がこちらです。 |
甲状機能亢進症を再発して徐々に痩せ細っていき、脳はしっかりしてるのに体だけが勝手に老いていく感 覚でした。それが影響してか物凄く出目になりました。 どういう治療をしたかはまた次回に。